この革は好きでした。

この革は、ずっと愛用していた牛革で、サコッシュ やトートバッグなどをこの革で作ったら、すぐに売れる素材でした。どんな服装でも合う、重宝する色合いなんですね。
でも、この革はもう仕入れができず、この商品で終了となってしまいました。

革を仕入れる際には、もちろん見本で、その革の端切れを送っていただいて注文するのですが、実際のところ、牛の素材によって違いますし、小さな端切れと全体とは違ってきます。
牛革はもちろん「牛」です。私たちも肌感は人種だけでなく、人それぞれ違います。牛さんもその個体によって肌の質感が違い、染料のり方も違います。同じ製品を発注しても前回と違うなぁということが起こります。

この革は、自分でもこれで作ったトートを使っていましたが、タフで、色合いもよく、すっごく気に入っていました。なくなってしまうのが寂しいです。
気に入る素材と出会うのは、商品を作るのも楽しいですから、今後も良い素材に出会っていければと願います。