スタート地点?
「おすましサコッシュ 」や「おでかけサコッシュ」 用の帆布のインナーバッグを作ろうと、試行錯誤を重ねてきました。
そして、やっと、商品化にこぎつけました。ですから、ゴール地点という題でもよかったのですが、それでは、あと、単に作り続けるだけみたいになってしまいます。
もちろん、今の製品は、十分、自信を持って皆様にお届けできるものだと自負していますが、しかし、改善には終わりはありません。ということで、スタート地点に立ったという思いを、題に込めました。また、これをもって、オリジナル商品のオンラインショップをスタートできることになりました。
帆布のインナーバッグに求められるものとは?
夙川育ちの主力製品である「おすましサコッシュ 」や「おでかけサコッシュ」は、本革の素材を大切にした製品です。とってもシンプル。裏面も革をそのまま、見せていますし、ポケットなども、見栄えや風合いを損なうものとして付けていません。
ですから、機能的に、インナーバッグに求められるものは、何よりも収納の機能性でした。
収納って?
ということで、当初は、ポケットが一杯!みたいな感じで、企画を進めていきました。ただ、実際に作ってみると、インナーバッグ自体が、サコッシュ内の一つの収納区画です。そこに、さらに収納区画を細分化していくと、むしろ使いにくい、ということがわかってきました。
また、「おすましサコッシュ 」も「おでかけサコッシュ」も、荷物をぱんぱんに入れるようなものではありません。使用をシュミレーションしてみると、外出先で、いろんなポケットに分類して収納することは、煩雑です。実際には、小さな収納物を一つにまとめて入れてしまい、帰宅してから、外に出して整理するという形が、一番使いやすいのではないかと、結論づけました。
そういうことで、内部に「ポケットはつけない」と決めました。そして、優しい手触りの綿(あるいは綿ポリ)のダンガリーを内側に縫い付けました。
デザイン
上は、初期の頃のインナーバッグ案です。ポケット外側が帆布。内側がストライプの綿です。これも、製品としては十分に満足できるものであり、いずれ別の形で商品化するかもしれませんが、デザイン的に、「おすましサコッシュ 」や「おでかけサコッシュ」とは、合わないかな?と採用されませんでした。
色の絞り込みをしています。
外側は、ポケットは両面につけますが、全面を帆布とすることにしました。外側を、色付のぱりっとした色染めした帆布。内側を、少し柔らかめの生成り帆布です。いずれも、8号としました。
帆布のミシン糸には苦労しました。よく、帆布には太めの糸を使いなさいと言われます。しかし、試行錯誤の結果、最も手強い外側の帆布に細めの糸を使うことにしました。
夙川育ちの帆布インナーバッグ。上質の倉敷帆布と播州織を使っています。
ということで、帆布インナーバッグを紹介します!