縦型トート(帆布)試作中です。

メインに、8号帆布を採用し、紐部分に本革でアクセントをつけています。写真では、わかりにくいかもしれませんが、前回アップした時から、細かく改良を重ねています。

「ん?前回の写真とあまり変わっていないぞ」と思われる方も多いのではないでしょうか。

 しかし、細部が、真髄です。

 思うに、大きな店では、実際に製作する職人は末端で、実際には製作に携わっていない社長やら部長やらが最終的な鶴の一声で製品内容を決めてしまいます。

 コストやら、いろんな思惑やらに左右され、職人はそれに合わせることが強いられます。そして、見えない部分で素材や手間のコストカットをします。職人は、内心、面白くなくても、「最終責任は、社長が取るのだから」などと自分を納得させます。

 でも、当店では、製作職人が最終決定権(及び責任)を持っているので、職人が完全に満足しないと商品化しません。大手の商品は、もしかすると、担当職人が満足していない出来かもしれません。でも、当店では、それはありえません。欲しいか欲しくないか、高いか安いか、最終的なジャッジはお客様というスタンスなので、他のスタッフは辛口の意見はいいますが、それは参考意見に過ぎません。

 ちょっと、傲慢なことも書きましたが、それこそが、大手ではない当店の利点ではないかと思っています。